こんにちはハッチです。
今回は、太陽光発電の設置容量についての記事です。
このように、太陽光発電を何kw設置すればいいのわからないという方も多いはず。
私も以前、同じ悩みを抱えていました。
しかし、実際に太陽光発電を導入し、発電量、売電収入、自家消費量などを経験したことで、最適な設置容量について明確な答えが見えてきました。
太陽光発電は一度設置してしまったら、設置容量を気軽に変更することができません。
私自身も、今になってもっと多く設置しておけば良かったと後悔しています。
この記事は、設置容量で後悔する人が少しでも減ればと思って書きました。
- 30代会社員、妻(専業主婦)と子ども(2歳)の3人家族
- 太陽光発電アドバイザー資格保有
- 2022年10月にリフォームローンを組んで太陽光発電を設置
- 見積もりサイト
を使ったことで長州産業7.14kwを110万円で設置
- 保証期間内(15年間)で得られる経済的メリットは約150万円の見込み
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
発電前提で土地探しからとはさすがです。屋根上太陽光に関してはイメージ先行でネガキャンも多く、検討してる人にとっては具体的な数字が分かるハッチさんのブログすごく参考になると思います。設置条件さえ見誤らなければこれほど確実な先行投資は在りませんね。今後も参考にさせていただきます🧐✨
— 月月 (@zg0lP3ebgh3lQkw) April 3, 2023
初めまして!
太陽光取り付けにあたりハッチさんのブログがとても役に立ち、とても安く契約することができました!
ありがとうございました😃— 異世界おじyoshi (@yoshiGR86) July 12, 2023
ハッチさん、初めまして。
我が家、太陽光の導入を検討しておりハッチさんのツイート、ブログを見させてもらいました。良ければハッチさんにご相談に乗っていただきたいのですが、dmなどはしても良いでしょうか…?
突然のお願いで申し訳ありません。よろしくお願い致します…🙇♀️— 🐶ゆぱママ👧 (@yupa_yupayu) March 14, 2023
太陽光発電(&蓄電池)の件、他社で相見積もり取ってみたところ…
何と253万円でした✨同じ内容で訪問販売業者の見積もりは398万円だったのでその差145万円❗
要はボッタクリ見積もりだったという事💢
皆さんもご注意を⚠ちなみに本件はハッチさん@hacchi_myhome
にアドバイス戴きました🙏感謝✨ https://t.co/Rv9RZLOkHS pic.twitter.com/umETNU6DGd— 悠@日本株ナンピンFighter💨|経済的自由を夢見る素人投資家 (@Yuu2Life) November 14, 2023
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太陽光発電で後悔しないために
太陽光発電で後悔した人の多くは設置費用が高いことが原因です。
割高な費用で設置しないためには相見積もりを取ることが必須です。
我が家では見積もりサイトを使って設置費用を抑えることができた結果、
実質負担なしで電気代を安くできています。
年間発電量 10020kwh
年間売電量 7449kwh
年間節電量 2571kwh
年間売電収入 126633円
年間ローン支払額 117936円売電単価16円(2023年単価)でも、売電収入は119184円になるので、実質負担はありません😄
つまりは負担なしで電気使用量2571kwh(単価30円だと電気代77130円)節約できているのです。
— ハッチ@家庭用太陽光発電 (@hacchi_myhome) November 22, 2023
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太陽光発電の最適な設置容量

設置容量について調べると、自家消費できる分だけ設置するべきだという意見もあります。
確かに今は買電単価の方が高く、売電するよりも自家消費した方がお得になります。
また、FIT期間が終われば売電価格はさらに下がってしまいます。
しかしながら、こうした状況を踏まえても、私としては、できるだけ多く設置することをおすすめします。
理由は以下のとおりです。
- 設置容量が多いほど1kwあたりの単価が安くなる
- 設置容量が多くてもFIT期間中に初期費用を回収できる
- FIT期間終了後に売電価格が下がるとはいえ、売ることはできるので無駄にはならない
設置容量が多いほど、初期費用も大きくなりますが、1kwあたりの単価は安くなるので割安で設置することができます。
また、初期費用が大きいとはいえ、FIT期間中には回収することができ、その後は発電量の多い大容量の方が利益は大きくなります。
FIT期間終了後、確かに売電価格が下がりますが、決して無駄にはなりません。
数十年という長い期間で見れば、大きな利益となるはずです。
とはいえ、設置容量は多いほど良いというわけではなく、出力は10kw未満にとどめておくことをおすすめします。
出力が10kw以上になると売電単価と買取期間が以下のように変わります。
出力 | 売電単価 | 固定価格買取期間 |
10kw未満 | 16円 | 10年 |
10kw以上 | 10円 | 20年 |
2023年現在だと、10kw以上の場合、売電単価は10円になります。
最近はFIT期間終了後も10円以上で買い取ってくれる企業が出てきています。
買取価格10円で20年間固定されるのは微妙すぎます。
また10kw以上の場合、事業用となるため様々な義務も生じてきます。
これらのことを考えると、あえて10kw以上にするメリットはないかと思います。
また、間違われる方が多いのですが、以下の場合は10kw未満となります。
- 太陽光パネル 13kw
- パワコン 9.9kw
この場合だと、太陽光パネルは13kwあってもパワコンが9.9kwしかないので、最大出力は9.9kwとなり、10kw未満の区分となります。
この状態を過積載と言います。
せっかく13kw設置しているのに、何だかもったいないように感じるかと思いますが、発電量は多くなります。
(過積載についてはまた別の記事で書いていきます)
※過積載できる範囲はメーカーや製品などによって異なるので確認が必要です。
範囲を超えて過積載した場合、保証が適用されなくなるので注意しておきましょう。
太陽光発電の経済効果で重要な4つの要素

- 発電量
- 自家消費量(節電効果)
- 売電量(売電収入)
- 設置費用
発電量
発電量とは、文字通り太陽光発電で電気を作った量で、単位はkwh(キロワットアワー)です。
発電量は、天候、設置状況、設置地域、メーカーなど様々な条件によって変わってきますが、年間1kwあたり1200kwhほどが平均となります。
当然、この発電量が多いほど経済メリットは大きくなります。
発電量は下の写真のように、モニターで確認することができます。

売電量
発電した電気のうち、自宅で使いきれなかった電気は、電力会社に売ることができます。
この電力会社に売った電気の量を売電量と言います。
太陽光発電設置から10年間は固定価格で買い取ってくれます。(出力10kw以上は20年間)
売電量は電力会社からの通知のほか、モニターでも確認できるようになっています。
基本的には、太陽光発電の設置容量が増えるほど、売電量も増える傾向にあります。

自家消費量
自家消費量とは、太陽光発電で発電した電気を自宅で使った量になります。
発電した電気を使える分、電力会社からの電気購入量を削減することができます。(電気代削減効果)
自家消費量は、
①発電量 − ②売電量
これで出すことができます。

我が家はオール電化ですが、平均すると年間1400kwh自家消費量しています。
今現在、電気代が高騰しているのと、売電価格が下がっていることから、できるだけ自家消費を多くしたほうがお得になります。
日中に消費できる電気量には限りがあるので、設置容量によって多少の違いはありますが、比例して増えることはありません。
設置費用
設置費用とは、太陽光発電設置にかかる費用です。
製品代だけではなく、工事費、保証費、申請手続代行費など全てを含みます。
基本的に設置容量が多いほど単価は安くなり、また屋根の素材や形状によっても変わってきます。
当ブログでは1kwあたり20万円以下を目指すことを推奨しています。(設置容量や屋根の状況によっては厳しい場合もあります。)
太陽光発電で成功するには、この設置費用をいかに下げるかが重要になってきます。
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太陽光発電設置容量別の利益シミュレーション

シミュレーションは以下の条件で行いました。
- 設置費用 1kwあたり17万円〜22万円
- 設置費用 設置容量が1kw上がるごとに−0.5万円
- 年間発電量 1kwあたり1200kwh
- 年間自家消費量 2400kwh
- 買電単価 35円
- 売電単価 16円
- メンテナンス・修理費考慮せず
- 発電性能劣化考慮せず
※条件が変われば、結果も変わってくるので、あくまで参考程度にしておいてください
発電量、売電量、自家消費量シミュレーション結果
設置容量 | 年間発電量 | 年間売電量 | 年間自家消費量 |
3kw | 3600kwh | 1200kwh | 2400kwh |
4kw | 4800kwh | 2400kwh | 2400kwh |
5kw | 6000kwh | 3600kwh | 2400kwh |
6kw | 7200kwh | 4800kwh | 2400kwh |
7kw | 8400kwh | 6000kwh | 2400kwh |
8kw | 9600kwh | 7200kwh | 2400kwh |
9kw | 10800kwh | 8400kwh | 2400kwh |
10kw | 12000kwh | 9600kwh | 2400kwh |
11kw | 13200kwh | 10800kwh | 2400kwh |
12kw | 14400kwh | 12000kwh | 2400kwh |
13kw | 15600kwh | 13200kwh | 2400kwh |
売電収入、節電効果シミュレーション結果
設置容量 | 年間売電収入 (単価16円) |
年間節電効果 (単価35円) |
年間の収入 (売電収入+節電効果) |
3kw | 19200円 | 84000円 | 103200円 |
4kw | 38400円 | 84000円 | 122400円 |
5kw | 57600円 | 84000円 | 141600円 |
6kw | 76800円 | 84000円 | 160800円 |
7kw | 96000円 | 84000円 | 180000円 |
8kw | 115200円 | 84000円 | 199200円 |
9kw | 134400円 | 84000円 | 218400円 |
10kw | 153600円 | 84000円 | 237600円 |
11kw | 172800円 | 84000円 | 256800円 |
12kw | 192000円 | 84000円 | 276000円 |
13kw | 211200円 | 84000円 | 295000円 |
収支シミュレーション結果
設置容量 | 設置費用(単価) | 年間の収入 (売電収入+節電効果) |
10年間の収支 (収入−設置費用) |
3kw | 66万円 (単価22万円) |
103.2万円 | +37.2万円 |
4kw | 86万円 (単価21.5万円) |
122.4万円 | +36.4万円 |
5kw | 105万円 (単価21万円) |
141.6万円 | +36.6万円 |
6kw | 123万円 (単価20.5万円) |
160.8万円 | +37.8万円 |
7kw | 140万円 (単価20万円) |
180万円 | +40.0万円 |
8kw | 156万円 (単価19.5万円) |
199.2万円 | +43.2万円 |
9kw | 171万円 (単価19万円) |
218.4万円 | +47.4万円 |
10kw | 185万円 (単価18.5万円) |
237.6万円 | +52.6万円 |
11kw | 198万円 (単価18万円) |
256.8万円 | +58.8万円 |
12kw | 210万円 (単価17.5万円) |
276万円 | +66.0万円 |
13kw | 221万円 (単価17万円) |
295万円 | +74.2万円 |
基本的には設置容量が多いほど、利益が大きくなることがわかりました。(4kwだけは下がっています)
これは、10年間の収支ですが、もっと長い期間で見れば、差はさらに大きくなると思われます。
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設置容量が少ないと設置しないほうがいいのか

このように、設置スペースが少なかったり、予算が厳しくて大容量設置できないという方も多いはず。
では、少ない容量での設置はダメなのか?
答えは、そんなことはありません。
大容量に比べて利益は少なくなるものの、設置するメリットは十分あります。
その理由は、大容量と比べて自家消費率が高くなるからです。
2023年の売電単価は16円。
それに比べて、電力会社から購入する買電単価は30円を軽く超えています。
自家消費は、売電と比べて倍くらいの価値があるのです。
これが少ない設置容量だと、発電した電気の多くを自家消費に回すことができます。
しかし大容量の場合だと、自家消費しきれずに、多くの電気は売電に回ってしまいます。
以下の表は、先ほどの条件で何年で元が取れるのか行ったシミュレーション結果です。
設置容量 | 初期費用回収期間 |
3kw | 6.4年 |
4kw | 7年 |
5kw | 7.4年 |
6kw | 7.7年 |
7kw | 7.8年 |
8kw | 7.8年 |
9kw | 7.8年 |
10kw | 7.8年 |
11kw | 7.7年 |
12kw | 7.6年 |
13kw | 7.5年 |
大容量よりも利益は下がるものの、少ない容量の方が早く元が取れるのがわかると思います。
まとめ:太陽光発電は設置前の計画が大事

今回は太陽光発電のおすすめ設置容量についてでした。
設置容量は後から増やすことも可能ではありますが、無駄な費用が発生してしまいます。
できるだけ最初の設置から最適な設置容量を選択できるようにしておいた方が良いです。
太陽光発電は、設置前の計画がとても大切です。
設置容量以外にも、
- 設置費用は高くないか
- どのくらいの発電量が見込まれるのか
- 何年で初期費用を回収できるか
- トラブルや災害に対して保証で備えることはできるか
こういったことを事前に計画しておく必要があります。
一番よくないのが、業者の言うままに設置してしまうことです。
太陽光発電に詳しく、最適なプランを提案してくれる業者なら良いのですが、全ての業者がそうとは限りません。
太陽光発電で後悔しないためにも、事前に情報収集して自身で計画を立てるようにしましょう。
当ブログでは、この他にも我が家の実体験をもとに太陽光発電に関する役立つ情報を発信しています。
良かったら参考にしてみて下さい。
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