シミュレーション

太陽光発電設置で7割の人が損するって本当!?何年で元がとれるかシミュレーションしてみた意外な結果。

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2022年に地域工務店で注文住宅で新築を建てたハッチ(@hacchi_myhome)です。

我が家では太陽光発電をハウスメーカーや工務店を通さず、新築建築後に設置しました。

この記事は太陽光発電の設置を検討してる方に向けて書いてます。

内容の記事
  • 太陽光発電は7割の人が損と聞くから設置しない方が良いのか
  • 我が家の太陽光発電シミュレーション結果
  • 太陽光発電シミュレーションの方法
  • 太陽光発電設置で損しないために大事なこと

太陽光発電について様々な情報がありますが、結局のところ設置した方が得なのか、損なのか、分からないという方も多いはずです。

太陽光発電は7割の人が損するって聞くし、売電価格が下がってるから、今さら設置しても損するだけだよ。

こんな声もよく聞きますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

今回は我が家の太陽光発電を例にシミュレーションしてみました。

太陽光発電設置の判断に役立つと思いますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

シミュレーション方法も合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
  • 30代会社員、妻(専業主婦)と子ども(2歳)の3人家族
  • 太陽光発電アドバイザー資格保有
  • 2022年10月にリフォームローンを組んで太陽光発電を設置
  • 見積もりサイトを使ったことで長州産業7.14kwを110万円で設置
  • 保証期間内(15年間)で得られる経済的メリットは約150万円の見込み
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太陽光発電で後悔しないために

太陽光発電で後悔した人の多くは設置費用が高いことが原因です。

割高な費用で設置しないためには相見積もりを取ることが必須です。

我が家では見積もりサイトを使って設置費用を抑えることができた結果、

実質負担なしで電気代を安くできています。

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太陽光発電は設置すると損なのか?

太陽光発電は7割の人が損すると聞くと、なんだか設置しない方が良いような気がしますよね。

しかし、結論から言うと、太陽光発電は設置した方が得します。

ただ、設置した人全員が得するかと言えばそうではありません。

では、太陽光発電で得するためにはどうすれば良いのか。

それは、初期費用を安く抑えて保証を充実させることです。

要は、保証期間内に初期費用(メンテナンス費なども含めた)を回収してしまえば良いのです。

ただ、

  • 初期費用を安くする
  • 保証を充実させる

このような抽象的な表現だと、どのくらい安ければいいのか、保証はどのくらい付ければ良いのか分からないと思います。

そこで大事なのがシミュレーションすることです。

太陽光発電というのは、人によって設置条件が違います。

  • ローン利用の有無
  • 補助金の有無
  • 発電量(設置地域や方角、角度など)

それを自身の条件に当てはめて実際にシミュレーションしてみるとこが重要です。

初期費用については相場価格があり、2022年では1kwあたり27.5万円となっています。

我が家では一括見積もりサイトを使うことで、相場価格より安くすることができ、1kwあたり15.4万円で設置しました。

詳しい見積もり内容についてはこちらの記事で書いてます。

【2023年最新】太陽光発電の見積もりと設置費用をブログで公開。相場価格と比較してみたら驚きの結果に!こんにちはハッチです。 我が家は2022年10月に太陽光発電を設置しました。 太陽光発電に関して、このような疑問を持...

相場価格と聞くと、一見その価格で設置すれば良いように感じますが、実際にはそんなことはありません。

相場価格で設置した場合、状況によっては損してしまう可能性があります。

しかし、実際に相場価格に近い値段で設置している人も多く、そのような状況を踏まえると、7割の人が損するという情報も納得できます。

その7割に入らないためにも、初期費用と保証の重要性はしっかりと理解しておいた方が良いです。

売電価格が下がってるから今更設置しても損?

FIT制度の売電価格は年々下がっています。

以下が売電価格の推移です。

年度 住宅用売電単価
2009年
(平成21年)
48円
2010年
(平成22年)
48円
2011年
(平成23年)
42円
2012年
(平成24年)
42円
2013年
(平成25年)
38円
2014年
(平成26年)
37円
2015年
(平成27年)
33円
(出力制御あり35円)
2016年
(平成28年)
31円
(出力制御あり33円)
2017年
(平成29年)
28円
(出力制御あり30円)
2018年
(平成30年)
26円
(出力制御あり28円)
2019年
(令和元年)
24円
(出力制御あり26円)
2020年
(令和2年)
21円
2021年
(令和3年)
19円
2022年
(令和4年)
17円
2023年
(令和5年)
16円

 

2009年の48円と2023年の16円を比べると、約67%も売電単価が下がっていることが分ります。

これだけ見ると、やっぱり太陽光発電は設置しない方が良いのではないかと思ってしまいます。

しかし、売電単価が下がってると同時に、

  • 設置費用が下がってる
  • 電気代が上がってる

これらのことが起こってます。

特にここ最近の電気代値上がりはすごいです。

このことをふまえると、たとえ売電価格が下がっていたとしても、太陽光発電を設置するメリットは十分あります。

現在は、太陽光で発電した電気を売るよりも、電力会社からできるだけ電気を買わないということが重要になります

売電単価が高かった以前と違い、今は自家消費率を高める運用が重要です。

今の世界情勢やエネルギー事情などを鑑みると、今後さらに電気代の高騰が予想されます。

この後シミュレーションしていきますが、売電価格が下がったからといって太陽光発電は損するという結果にならないことが分かると思います。

売電価格が下がっても経済的メリットは十分得られます。

太陽光発電の何年で元を取れるかシミュレーション

それでは早速、太陽光発電のシミュレーションをやっていきます。

シミュレーションCACSIO公式サイト(keisan 生活や実務に役立つ計算サイト(太陽光発電は何年で元がとれるか?)を利用させていただきました。

我が家を例にしてやってみますが、太陽光発電の設置を検討されている方はご自身の状況に置き換えてやってみて下さい。

こちらの条件を元にシミュレーションしていきます。

我が家のシミュレーション条件
  • 設置容量 長州産業7.14kw
  • 設置状況 平屋片流屋根、南西15度、屋根勾配15度
  • 年間発電量 8650kwh
  • 自家消費比率 30%
  • 初期費用(補助金、ローン金利含む) 118万円(四桁以下繰上げ)
  • リフォームローン利用 固定金利1.4%  10年払い
  • 売電単価(2022年) 17円
  • 買電単価 35円(燃料調整費含めず、再エネ賦課金含む)
  • メンテナンス費(劣化解消無し) 5万円(4年毎)
  • 太陽光発電劣化率 年1%劣化

写真のように各項目に当てはめていきます。

太陽光発電収支シミュレーション入力項目

太陽光発電シミュレーションの項目説明

シミュレーションサイトで入力した各項目について説明していきます。

結果が早く知りたいという方は読み飛ばして下さい。

①購入価格(初期費用)

ここでいう購入価格とはいわゆる太陽光発電設置にかかる初期費用です。

我が家の場合、初期費用は長州産業7.14kwで118万円になります。

この初期費用は以下のものが入っています。

  • 機器、工事費含む太陽光発電設置にかかる総費用(120万円)
  • 自治体補助金(10万円)
  • 銀行ローン金利(10年間の利息)

太陽光発電設置にかかった費用は120万円です。

そこから補助金を差し引いた金額110万円を銀行のリフォームローンで組んでいます。

ローンは10年払いで(固定金利1.4%)、利息を含めた返済総額は118万円(四桁以下繰上げ)となり、これを初期費用としています。

太陽光発電はどうしても初期費用が高くなるので、ローンを組まれる方も多いと思いますので、その場合は、ローン金利も初期費用に含めて計算しておいた方が良いです。

②年間発電量

長州産業7.14kwの年間発電量は、設置業社からもらった発電シミュレーション(下の画像)をもとに入力しています。

発電量シミュレーション結果画像

写真だと少し見にくいかもしれませんが、年間発電量は8650kwhになります。

発電量は各家庭によってパネルメーカー、地域、方角、角度など設置条件が違うので、できるだけ正確にするためにも業者に発電量シミュレーションをもらった方が良いです。

ただ、ざっくりと発電量をシミュレーションしたいという方は、太陽光パネル1kwあたり1100kwhで計算してみて下さい。

例えば、太陽光発電5kwを設置する場合、

5kw(設置容量) ✖️  1100kwh(1kwあたりの平均年間発電量) = 5500kwh

このようになります。

③年間売電量、売電単価

年間売電量はこのように計算できます。

年間発電量 ➖ 年間自家消費量 = 年間売電量

自家消費量は各家庭により違いはありますが、電気使用量に対して平均30%程度と言われています。

我が家の場合は、オール電化で月平均550kwh使用しているので、

550kw ✖️  30%   ✖️  12ヶ月 = 1980kw(年間自家消費量)

このようになります。

したがって、年間売電量は、

8650kwh(年間発電量)  ➖  1980kwh(年間自家消費量)  =  6670kwh(年間売電量)

このようになります。

そしてこの年間売電量に売電単価17円(2022年の売電単価)かけることで、売電収入が出ます。

6670kwh  ✖️  17円 = 113,390円(年間売電収入)

④自家消費単価

自家消費単価とは、太陽光発電の電気を使うことによって削減できる電気代の単価です。

我が家は大手電力会社のオール電化向けのプランを契約しており、太陽光発電によって削減できる電気代単価は35円(再エネ賦課金含む)としています。

この単価に先ほどの自家消費量をかけることで、電気代削減効果を出せます。

我が家の場合、

1980kwh(年間自家消費量) ✖️ 35円(自家消費単価) = 69300円(年間電気代削減効果)

単価は契約している電力会社や、プランによって違いがあるので、電気代の明細で確認してみて下さい。

なお、燃料調整費については、今回入れていませんが、燃料調整費の上限が撤廃されるなどかなり高騰している状況です。

電気代の値上がりが確実と言われていますが、今回は考えないものとしています。

⑤発電量劣化率

太陽光発電の発電能力は経年劣化していきます。

劣化率は太陽光パネルの種類によって異なります。

種類別の劣化率は以下ようになってます。

パネルの種類 劣化率
(5年間)
多結晶シリコン 2.3%〜2.8%
単結晶シリコン 3.2%〜3.9%
アモルファス 5.7%
ヘテロ接合 2.0%
CIS 1.4%〜1.5%

 

我が家の太陽光パネルは単結晶シリコン(長州産業 BLACK JAPAN)なので、劣化率は5年間で3.2%〜3.9%になりますが、シミュレーションでは、厳しめに見て5%(年間1%)で行っています。

⑥修理、機器交換、点検費用

修理、機器交換、メンテナンス費用は4年毎に5万円としています。

基本的に10年間では、機器の故障などの可能性は少なく、もし故障などがあったとしてもパネルメーカーや、設置業者の保証があるので無料で修理することができます。

メンテナンス(定期点検)は義務となっており、何年に1回などの規定はありませんが、概ね4年に1回程度が推奨されています。

メンテナンス費用の相場としては2万円程度とされていますが、業者によって違いがあるので、厳しめに見て5万円としています。

パワコンの交換(20〜30万程度)が10年〜15年程度で必要と言われていますが、10年間のシミュレーションなので、今回は入れてません。

パワコンに関しては、機器保証の対象(長州産業の場合)となっているので、もし15年間の間に故障すれば、保証で修理・交換できます。(経年劣化の場合は保証対象外)

太陽光発電シミュレーション結果

こちらが、シミュレーション結果になります。

写真だと少し見にくいかもしれませんので、同じ内容を表にまとめてます。

【表は横にスクロールできます】

年数 発電量 電気代削減効果累計 売電収入累計 修理費累計 収支累計
購入時 −1,180,000
8,650kwh 69,300円 113,390円 0円 −997,310
8,563.5kwh 135,573円 226,780円 0円 −817,647
8,477kwh 198,818円 340,170円 0円 −641,012
8,390.5kwh 259,036円 453,560円 −50,000円 −517,404
8,304kwh 316,226円 566,950円 −50,000円 −346,824
8,217.5kwh 370,389円 680,340円 −50,000円 −179,271
8,131kwh 421,524円 793,730円 −50,000円 −14,746
8,044.5kwh 469,632円 907,120円 −10,000円 96,752
7,958kwh 514,712円 1,020,510円 −10,000円 255,222
10 7,871.5kwh 556,765円 1,133,900円 −10,000円 410,665

 

このようなシミュレーション結果となりました。

初期費用は、8年目に回収でき、10年間の経済的メリットは410,665円になりました。

シミュレーションは、

  • 電気代の高騰は加味してない
  • 劣化率を年1%にしている
  • メンテナンス費を相場より高くしている

このように厳しめにシミュレーションしていますが、それでもこれだけの経済的メリットがでます。

そして、我が家の太陽光発電の保証次のようになっており、

保証内容
  • システム保証  15年(メーカー)
  • 出力保証 25年(メーカー)
  • 自然災害保証補償 15年(施工業者)
  • 施工保証 10年(メーカー、施工業者)

保証期間内に初期費用を回収できるので、太陽光発電設置による経済的リスクはほとんど無いと言っても良いです。

まとめ:太陽光発電で損しないためには初期費用と保証が重要

太陽光発電は7割の人が損をするみたいな情報もありますが、実際にシミュレーション結果を見てみていかがっだでしょうか。

太陽光発電で損しないためには、とにかく初期費用と保証がとても重要です。

実際に我が家では、1kwあたり15.4万円と、相場の27.5万円と比べてもかなり安く設置することができました。

そんな簡単に安く設置できないと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

我が家には、太陽光発電業者の関係者や知り合いもいませんし、価格交渉が特別上手いということもありませんが、このくらいの価格であれば可能でした。

太陽光発電で損する人の多くは、

  • 訪問販売業社
  • 住宅会社
  • ショッピングモールなどでの販売

このようなルートで太陽光発電を設置しています。

一方で安く設置した人の多くは見積もりサイトを利用して相見積もりを取っています。

太陽光発電は損するみたいな情報を見ると、やめておいた方がいいんじゃないかと不安になると思いますが、実際に見積もりをとってシミュレーションしてみないと分りません。

太陽光発電は天候に左右されるなど、必ずしもシミュレーション結果通りになるとは限りませんが、大きく外れるという可能性も低いと思います。

Twitterのアンケートでもこのような結果が出ています。

シミュレーションと実際の発電量の差はあるのか、今後ブログで書いていきたいと思います。

太陽光発電の設置を検討されている方はぜひ前向きに検討してみて下さい。

もし疑問や気になることなどあれば、お気軽にブログ内のお問い合わせもしくは、Twitter(@hacchi_myhome)でご質問して下さい。

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